朝霧ミニアドベンチャーレース、スタート!
最初はチーム全員手をつないで、お玉にピンポン玉を乗せてCP1まで運ぶ
CP1での課題、穴あきバケツにピンポン玉を入れ、手を使わないでピンポン玉を外に出す!
使って良いものは、水とチューインガム。
ヒントは、穴を如何にふさぐか。
MTBセクション、各チームに1台のMTB(?)で出発!
丸太運び。
CPは・・・ 木の上!さぁ、なんて書いてある?
野鳥の池での課題
桶にバドミントンの羽根を入れたらクリア
紐が付いているので投げるのがなかなか難しい。
次の課題は火を起こして、その炎で紐を切る
もちろん、大人も真剣。
パパ頑張ってます。でも子供は少しつまらなそう?
CPはどこだ?
「ハズレ柿」をもいだら罰ゲームして、「当り柿」がもげるまでチャレンジ。
3位、4位がゴール直前でデッドヒート!
ミニアドベンチャーレース、怪我なく無事終了。
参加チームは実に様々で、一番多かったのはファミリー参加。
家族全員で、または父子、母子ペア、大人だけのペア、大人だけの5人組のチームも。
面白いな~、と思ったのが大人だけのチームのほうが子どもがいるチームよりも有利、ではないということ。優勝した大人二人ペアはベテランという感じでダントツの優勝だった。
(このチームは「家族チームも多くいますし、辞退します」と優勝を辞退された。しかし、「枝を拾って二宮金次郎スタイル」という課題にて一番多くの枝を拾って、二宮金次郎賞受賞(笑) 翌日のロゲインイングは堂々の優勝でした。)
準優勝は親子ペア、上位はすべてファミリーチームだった。
上位チームの共通点、それはチームの雰囲気が良くて、メンバーが盛り上がっている。
子供が一生懸命、親も一生懸命。一緒にレースを楽しんで盛り上げていた。
一方でリタイアしてしまったチームは、やはり雰囲気もあまりよくない。
思い通りのレースが出来なければ、楽しくもなくなるのもよ~く分かる。
あるファミリーチーム(パパ、ママ、息子(小学校低学年かな?)2人)、パパがかなり一生懸命で子供たちはややつまらなそう。課題ポイントでも、パパは一人で真剣に取り組み、子供は見ているだけ。そのうち下の子が「ママ抱っこ~」と言い出す。
その後しばらくすると、「リタイアします。。」と本部へ戻ってきた。
パパと上の子が先に来て、100mほど後ろからママと下の子がついてきた。
「子供たちが疲れちゃって・・・」と、パパ残念そう。
大人だけのアドベンチャーレースでも、初心者チームによくある失敗パターンだと思う。
チーム競技故、チームの速度は一番遅い人のペースとなる。と、いうことは如何に一番遅い人を速く進ませるかが鍵となる。速い人が先に行ってしまうと、遅い人はチームの足を引っ張る罪悪感や、「自分はいないほうがいいのでは」とすら思ってしまうことがある。速い人は遅い人に対して苛立ち、遅い人は自分に対して、速い人に対しても苛立つ。遅い人のモチベーションは下がる一方、仕舞には「もう辞めたい」と言う気持ちなりチームとして成り立たなくなる。
まさに悪循環。
チーム=皆で一つ、チーム内の凸凹な体力差や能力の差を如何に埋めるかが重要だ。
速い人・体力のある人は遅い人・一番体力の無い人をサポートし、皆が全力を尽くせるようお互いにサポートし合わなくてはチームワークは生まれない。
上記のファミリーチーム、パパはリーダーとしてチームを引っ張ろうと最善を尽くしていたのは間違えない。
しかし、一人だけでイケイケではチームは引っ張れない。
私が今年9月まで現役レーサーとして活動していたTeam EAST WINDのキャプテン、田中正人氏は昔、まさに「イケイケ」タイプのリーダーだった。私はチームに入る前、10年以上前の田中正人氏を当時のテレビ放送の録画を見て「うわ~、こんなキャプテンと一緒にやりたくないっっ」とすら思った(失礼!!)。(私が田中正人氏を知ったときは既に当時からは別人のように変わって素晴らしいリーダーとなっていた。)
近年の、今の田中正人氏はリーダーとしてチームメンバーが如何にやりやすく、全力を発揮できるかを考えてくれるリーダーだ。豊富な経験を活かし、メンバーに適切なアドバイスをして全力でサポートする。それが、チームが一番速く進める方法だからだ。(しかも一番レースを楽しめる方法でもある)
今日のミニレースではそんなことを思いながら、参加者の皆さんの笑顔、悔しい顔、疲れた顔、達成感でいっぱいな顔、一生懸命な顔を見て楽しませて頂いた。
やっぱりアドベンチャーレースはとてつもなく奥が深い。
下記の、田中正人氏の言葉を思い出した。
(イーストウインドプロダクションHPより抜粋)
アドベンチャーレースは個々の体力はもちろん、チームで協力してゴールを目指すため、コミュニケーション能力やチームワークが必要になってきます。男女混成、バラバラな年齢層、多種目が特徴のアドベンチャーレースは、いわば社会の縮図でもあります。レースはもちろん、事前の準備段階から総合的に人間力が試されるのです。
アドベンチャーレースのキーワードは「対自然、対人間、対自分」。
この3つに真摯に向き合うことで人間力が向上します。この競技は主催者の管理の及ばない大自然の中で競技を行なうため全ての危険を受け入れなければなりません。しかし、競技であるためかなりの無茶をするので当然のように自然から痛い仕打ちを受ける。そうした中で自然の偉大さや人間の小ささを思い知らされます。
チームに関しても、極限の中で競技を続けるため次第に仲間を労わる余裕もなくなり、そのうちに自分の本性がさらけ出されてお互いにぶつかり合います。しかし、ぶつかり合いながらも一つの目標に向けて折り合いを付けなければなりません。
「人とぶつかり、己を知る」。普段の社会生活にはない濃い人間関係を体験することになる絶好の環境を与えてくれるのが自然です。
「人間が学ぶものは全て自然の中にある」。私はそれを日本人に伝えたいと思っています。
アドベンチャーレーサー 田中正人
田中さん、たまにはなかなかイイこと言いますね!!笑
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