順位の変動はないが、4位のBerghausが関門にかかりCP7でリタイアとなった。
1.Adidas TERREX Prunesco (イギリス)
2.East Wind (日本)
3.GearJunki-Yogaslackers (アメリカ)
現在のところ、Adidasは日本時間の昨夜21:55にCP12を通過し、161kmのMTBに入ったという。恐らくもう今頃は後半の、そして今レースでの最大の山場の91kmの長距離トレッキングに入っている頃だろう。
10時間前の情報では、East WindはCP12を目指してトレッキング中で、もうすぐ難しいエリアに入るとのこと。ここは広い谷だが谷底は全面的に湿地で足場が悪く、斜面は藪と倒木だらけのエリア。湿地を進むか、斜面を行くか、さらに高巻きして歩きやすい場所を行くか・・・
2時間半前のGPSトラッキングでは、East Windはまさにこの谷のど真ん中、すごく複雑な地形の中にいる。CP12まであと20kmはありそうだ。
GearJunkieはEast Windのさらに20km後ろ。
序盤でリタイアし3度目の出場だったTeam Four ContinentsのキャプテンであるTaz Laurieから昨日メールを頂いた。そこには序盤の氷河トレッキングセクションで地獄のような思いをしたということが、事細かく書いてあった・・・ クレバスだらけの氷原で強風に見舞われ、夜になってしまい先へ進むことが不可能と判断、一緒にいたチリのチームと安全確保のため一緒にキャンプしたが、Tazのチームは氷原で強風のなかキャンプできるような装備(テント)は持っておらず(氷原でキャンプすることは予測していなかった。氷原はたったの12km、しかも日中に通過できるはずだった)チリチームの4人用テントで8人で一夜を過ごしたという。レースどころではなくサバイバルだったらしい。
East Wind、ここの谷さえ抜ければ苦しい箇所は終わりそう?
この時点ではAdidasとの差は、悲しいかなかなり開いてきてしまっている感じがする。
相変わらずチームの正確なCP通過情報が不明なため、はっきりした差は分からないが・・・
Adidasとの差は開いているものの、East Windのチームの状態はとてもいいと思う。
主催者からの情報でもGood spiritを保っている、とのこと。
PERは精神力の勝負。恐らくほかのリタイアしたチームに関しても、East Windメンバーより体力がなかったかといえば、必ずしもそうではない。体力の限界の前に皆、心が折れてしまうのだ。
終わりが見えない藪、永遠に続く湿地帯、強風、雨、寒さ、ほんっとうに次から次へと困難が降りかかってくるのがパタゴニアエクスペディションレース。
そんな中でも、メンバー全員が心を一つにして前を向いて、明るくとにかく突き進む。
何度厳しい困難が訪れようと、いちいち落胆せずに前進あるのみ。
それがパタゴニアエクスペディションレースの戦い方で、East Windメンバーはそれを間違いなくこなせている。
トップで残りの3チームは既にPERを3回以上経験している。今繰り広げられているのは究極の戦いだと思う。
まだまだレースはこれから終盤で、ここからが勝負!!
>終わりが見えない藪、永遠に続く湿地帯、強風、雨、寒さ、ほんっとうに次から次へと困難が降りかかってくるのがパタゴニアエクスペディションレース。
返信削除本当にその通りですね。それを苦痛と思わないかどうかが勝負を分けるのだと思いました。