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2010~2012プロアドベンチャーレースチームTeam EASTWINDメンバー(トレーニング生)として活動、2012年9月選手引退。 アウトドアライフ・スポーツの様々な楽しみ方、大会・イベント情報、和木香織利の私生活(IN&OUTDOOR)日記。2013年6月11日、第一子の女の子を出産し新たな人生のステージが始まりました。
Ex-Adventure Racer of Team EASTWIND(2010-2012), officially retired as a racer in September 2012. Introducing ways to enjoy outdoor activities, race and event information, and my private indoor&outdoor daily life.

2013年2月7日木曜日

Team EASTWIND 四度目のパタゴニア

私が昨年までお世話になっていた日本で唯一のプロアドベンチャーレースチームTeam EAST WINDが、今年も2月3日に最果ての地パタゴニアへと旅立った。



今年の参戦は2010年から4年連続の4回目となり、私は2年目(2011)、3年目(2012)と2度出場させて頂いた。

2010年初挑戦では16チーム中、最後の完走チームとして7位。
2011年、「5位以内の完走」を目標に掲げた結果、15チーム中5位(完走6チーム)。
2012年、「3位以内の完走」を目標に掲げた結果は19チーム中準優勝となった。
そして今年の目標は、勿論「優勝」。

これまで公言通りに目標を達成してきたこと、キャプテン田中正人氏とエース陽希がこのレース積み上げてきた経験値を考えれば、優勝は十分射程圏内。

なぜTeam EASTWINDがこれまでにこの大会での優勝に拘るのか。
答えは簡単、今日世界で行われているアドベンチャーレースのなかで最もワイルドで、「真のアドベンチャーレース」だからだ。
私は現役時代にパタゴニアレースに2回、世界選手権に1回出場した。
NHKの取材も入った初めて出場したパタゴニア(2011)のときは、「なんでも来い!」と覚悟はしていたものの、パタゴニアの自然の厳しさに打ちのめされて怪我をして帰ってきた。
あんなに苦しい思いをしたことは無かったが、ゴールしてそれ以上の感動も覚えたし、得たものも計り知れなかった。
同年の11月、豪州タスマニア島で開催された世界選手権に出場し、参戦90チーム中目標の20位で完走。「タスマニア島の手付かずの大自然」で行われたこの大会は、運営体制はそれはそれは素晴らしく、細かく設定されたトランジットでは殆ど室内で着替えることができ、すべてのトランジットにトイレも完備されていた。
とにかく素晴らしい運営体制で至れりつくせりだった。

それがいけない、という訳ではない。
パタゴニアに比べると管理されすぎていて、アドベンチャーレースの本質的な部分が少々足りない気がしてしまった。しかしそもそも「アドベンチャーレースとは」という定義すら曖昧で、これはあくまでも個人的な志向なのだが、私がイメージしている(キャプテン田中さんもそうだと思う)冒険的なアドベンチャーレースは、まさにパタゴニアレースなのだ。
実際に世界トップレベルチームも毎年パタゴニアに参戦し、初戦は必ずといって良いほど大抵は打ちのめされる。

「こんなレース、二度と出てたまるか!」と捨て台詞を吐いて二度と戻ってこないか、リベンジにやってくるかどちらかだ。(そのくらい酷い運営体制・・・)
実はTeam EAST WINDも、2010年に初参戦しての帰国報告会にて「二度と出ません!」と公言していたが、NHKが取材に入ることになり再挑戦することになった。
そして、この大会で優勝するまでは出場し続けようと誓った。
このレースこそ本当に厳しく美しい未開の大自然が舞台であり、主催者がどうのこうのではなく、自分たち自身の力が試される。
はっきり言って主催者がどうだというのは言い訳にしかならない。全チーム、同じコンディションで戦っているのだから。

パタゴニアレースでTeam EAST WINDは成長し、世界のトップチームと競り合うまでになった。
1年半だけだが私はTeam EAST WINDで活動して、本当に色々なことがあり(特に人間関係)、エースの陽希は凄まじい成長を遂げてみせた。(陽希と私は正に「犬猿の仲」で相当喧嘩もしてぶつかりあった・・・ 詳細はここでは割愛。真っ向からぶつかった御蔭で、私も成長できたし陽希という人間が最終的には大好きになった。)
この大会で優勝することは、Team EAST WINDにとってもひとつの大きな区切りとなるのではないかと思う。

二人の新メンバー、ヤマキーとアケちゃんにとっては物凄いプレッシャーだと思うが、この二人は優勝あるのみという目標をしっかりと持っていて自分の役割を全うするつもりでいる。
だからこのメンバーなら、優勝できると私は思う。

レースは2月12日にスタート。
Team EAST WINDは準備と情報収集のために1週間前に現地入りしている。日々のチーム様子はメンバーのヤマキーが自身のブログにて、日本にいるマネージャーの竹内さんによりEAST WINDプロダクションのホームページで紹介しているので是非ご覧頂きたい。

山北道智のブログ 「Outdoor Experience
EAST WIND Productionお知らせページ

<レースのスケジュールはこちら>
2月4日~7日 チーム到着、装備と書類チェック
8日 装備チェック
9日 昼間-装備チェックにて足りなかった装備の装備チェック
    夕方-開会式、キャプテンへのブリーフィング、地図配布
10日 ドロップバッグの提出
11日 スタート地点へ移動
12日 レーススタート

パタゴニア・エクスペディション・レースは前にも書いたように、まず運営体制が酷い!
しかしそれだけではなく・・・ 本当に未開の地で行われ、主催者でもチームの動きを把握できないことさえある大自然なため、レース中の主催者からの情報も非常に限られてる。例えばチェックポイント(CP)にチームが到着しても、CPにはインターネットは無いしそこにいるスタッフでも本部とはなかなか連絡が取れない状況(場所)だったりする。(このレースのスタッフは本当に大変。)
もちろんレース中に選手へ応援メッセージを送ることも不可能。
(世界選手権では「ブログ義務」のトランジットがあって、そこでは必ず全チーム主催者が用意するブログになにかしらアップして、応援メッセージを受け取ることも出来た!が、パタゴニアは訳が違います。。)
なので、日本で応援している皆さんはとても限られた情報源からしかレースの情報を得ることができないことを承知して頂きたい。一番早い情報源はコチラ。

パタゴニア・エクスペディション・レース公式HP 
Team EAST WINDマネージャー竹内靖恵さんのツイッター
Team EAST WIND(EAST WIND Production) HP

私同様、昨年チームを引退したクラッチことトレイルランナーの倉田文裕も、最近の自身のブログでチームを応援しているのでそちらも是非ご一読ください。
倉田文裕オフィシャルブログ 「Passo a Passo 一歩一歩」
 

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